心の引出しを開ける
【人間は、20分後に42%、1時間後に56%、1日後には74%が忘れられるそうです】
よく歳を重ねると、忘れっぽくなる現象を、人の能力の衰えのようにとらえがちですが、実際は忘却こそが、個性的なアイデア、発想、思考を生み出すために大切なことだそうです。
表題のとおり、ほとんどのことが忘れられてしまっています。ただ、知識として残されたわずかなことが他の何かと結びついて新たなことを生み出したり、よみがえったりするそうです。
あの歌手の名前が思い出せない、あの曲のタイトルは、思い出す必要もないことかもしれません。どうしても必要な時は、調べる方法がいくつもあります。調べることで何か他のことを生み出すことができるかもしれません。
また、引出しの奥にしまっておいたことが、ふとよみがえって、思いがけない発見ができるかもしれません。それは覚える時ではなく、考えているときにあらわれます。寝ててめざめた時に、思い浮かぶこともあります。
歳を重ねると、「物事を覚えられない」と言い訳することがあります。ひょっとすると、記憶する力は、若い時とあまり変化していないのかもしれません。