地域連携ができる仕組み
【企業が、学校が、地域と連携】
昨日、防災士ということで、市の消防局が主催する防災関係の講演会を聞く機会がありました。
定年退職後、地域の町内会運営に参画、その後に東日本大震災を経験された方の「今、地域に求められる自主防災活動」というテーマの講演会でした。
その中で最も印象に残ったことを2つご紹介します。
1つは、
震災前から、町内会を連携する(8つの町内会)ために基本活動・問題解決活動・提案型活動と区分し、それぞれに必要な活動を決めていかれたそうです。そこで、まずは地域を知る目的で風土記の編纂をされたそうです。これは、結果的に関係する人の連携を深め、街の問題点の洗い出しにもなり、他の町内会の問題点を共有することにも繋がりました。
また、この問題点への取組みも1町内会で取り組んでいたことを全町内会の問題として取り組んでいるそうです。
組織そのものは、他と大きく違っているわけではありません。何か連携する仕組みが必要ですね。
2つ目は、
この地域には、総合大学がありました。驚いたことに震災の時に、この大学は閉鎖されており、入ることすらできなかったのです。
街に豊富に避難場所があったわけではありません。大学内に重要なものを保管していることなどから、閉鎖されたそうです。
地域連携の防災もこの程度しかできていないのですね。
近くに住んでいる学生・留学生の数百人が避難場所に集まってきたそうです。防災訓練にも参加していたそうですが、避難して炊き出しを食べて帰ることしかしていなかったために、その通りにしかならなかったそうです。町内会の想定にはなかったそうです。
これから、ますます地域の企業・学校・他の施設、組織等の連携が必要になってきます。
この連携することができる仕組みを、自治体任せではなく、住民で作っていくことが必要ですね。