子張書諸伸
【子張、これを紳に書す】
論語に出てくるこの文が、「メモをとること」に関する最古の記録だそうです。二千数百年前から、大事なことは忘れないようにメモしておくことがあったんですね。
孔子の弟子、子張が孔子の言葉を忘れないように、伸という帯に書き付けたということです。
年を重ねると忘れっぽくなってしまいます。しかしながら、メモにも残さなくなってしまいます。スマホに書き込むなんて習慣もほとんどありません。
一層、忘れっぽくなってしまいますね。「まだまだ、やれる」とか言いつつも、やっぱりね!とか言われている自分に気がつきます。
今年に入って「論語」一日一言を読んでいます。日々の一言を暗記はできなくても、このメモを取ることのように意識できるまでには、10回10年くらいかかるのでしょう。
10年くらいで、「論語」の主旨である「人間らしい心で、姿勢を正して生きていこう」の入り口には到達したいものですね。