能力を活かし切れていない
【働きたいシニアは多いものの、その能力を活かしきれていない】
65歳以上の労働人口が、2017年820万人を越え、全体に占める割合は12.2%と過去最高の更新が続いています。2030年には、60歳以上の労働人口比率は、20%を超える見通しです。
しかし、現在の課題は、働きたいシニアは多いにもかかわらず、その能力をシニアも受け入れる企業も、ともに活かし切れていないように感じます。
多くのシニアの働く場所は、低賃金・重労働・時間給の労働力としての活用が占めています。「○○歳になっても使ってくれるのだから」、という言葉を耳にします。
シニアが働く場所は、かつての経験・能力を活かすことのできるケースは、かなり少ないということが言えますね。
ある人材派遣会社では、55歳以上のシニアが5万人に達していますが、働いている人は10%にも満たないそうです。シニアの希望する職種と企業からの依頼が合致しずらいそうです。
ただ、海外と比較しても経済協力機構加盟国の60歳以上の就業率平均が21%、日本では30%近くあり、決して少なくありません。
現在の課題に取組み、シニアの経験・能力を活かしていくことが、これからの日本の生産性を高める大きなポイントになるような気がします。
これからもシニアの就業者は増加していきます、世界に先駆けて、シニアの就労についての日本の取組みが注目されることになりますね。